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ガンプラの関節がゆるい?100均&プロ直伝の補修・強化テクまとめ

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ガンプラ

ガンプラを完成させたあと、「思うようにポーズが決まらない」「関節がフラフラしてすぐに崩れる」と感じたことはありませんか?とくに検索で「ガンプラの関節がゆるい」と調べている方は、すでにその問題に直面していて、どうすれば直せるのか、原因は何なのか、不安や疑問を抱えているはずです。

このページでは、関節がゆるくなる原因から、100円ショップなど身近なアイテムでできる簡単な補修方法、さらにはより本格的な強化・改造テクニックまで、幅広くわかりやすく解説しています。初心者でも取り入れやすい対処法を中心に紹介しているため、難しい工具や専門知識がなくても安心して読み進められる内容になっています。

関節のゆるみは放っておくと、ポーズが決まらないだけでなく、パーツの破損や塗装剥がれなどにもつながりかねません。ですが、正しい対処と少しの工夫で改善できるケースがほとんどです。

ガンプラの完成度をさらに高め、長く楽しむために。ぜひ最後まで読んで、あなたのガンプラをより理想的な仕上がりへと近づけてみてください。

💡記事のポイント

  • ガンプラの関節がゆるくなる原因や素材ごとの特徴を理解できる
  • トップコートやボンドなど100均アイテムを使った補修法がわかる
  • 肩や股関節など部位ごとの改造・強化テクニックを学べる
  • 保管やポージングなど日常でできるゆるみ予防策を知ることができる

ガンプラの関節がゆるい原因と100均アイテムでできる対策

ガンプラ
  • ガンプラの関節がゆるい理由とは?初心者が知るべき基礎知識
  • 100均で手に入る!ガンプラ関節ゆるみの簡単補修アイテム
  • 関節がはまらない・外れるときの対処法と予防策
  • ガンプラの関節が緩くなったらどうすればいいですか?Q&Aで解説
  • ボールジョイントがゆるい場合の応急処置と長持ちテクニック
  • プラモデル関節のゆるみを防ぐために日頃からできること

ガンプラの関節がゆるい理由とは?初心者が知るべき基礎知識

ガンプラの関節がゆるくなる原因は一つではありません。多くの初心者が「組み立て方が間違っていたのかも」と感じるかもしれませんが、実際にはキットそのものの構造や素材の特性、使用環境によって自然に起こり得る現象でもあります。

まず、ガンプラの関節部分には「ポリキャップ」と呼ばれる柔らかい樹脂素材が使われていることが多く、これが関節の可動を滑らかにする役割を果たしています。ただし、このポリキャップは長期間の使用や繰り返しの可動によって摩耗したり、変形したりすることがあります。こうした変化が、関節の保持力を失わせる原因になります。

次に、気温や湿度といった保管環境も無視できません。例えば、暑い部屋に長時間置いておくと素材が柔らかくなり、冷えると縮んでしまうことがあります。こうした温度変化を繰り返すと、関節の形が少しずつ変わってしまい、最終的に「ゆるい」と感じる状態になるのです。

また、キットの個体差や設計上の仕様によって、初期状態でもややゆるめに感じるものも存在します。これは特にエントリーモデルや小型キットで見られる傾向があります。モデルによっては遊びのある構造をわざと取り入れている場合もあるため、それが不良ではないこともあります。

一方で、初心者の方がやりがちなミスとして、「部品を強く押し込みすぎてポリキャップを傷めてしまう」ことがあります。説明書に書かれている以上の力をかけると、パーツの穴が広がってしまい、ゆるみの原因になります。

このように、関節がゆるくなる理由はさまざまで、必ずしも「失敗」や「劣化」が原因とは限りません。大切なのは、ガンプラに使われている素材の特徴と、関節構造の仕組みを理解したうえで適切に扱うことです。まずは焦らずに、ゆるみがどの部位で発生しているのかを冷静に観察することから始めましょう。

100均で手に入る!ガンプラ関節ゆるみの簡単補修アイテム

関節がゆるんだガンプラを手軽に修復したいと考える方にとって、100均ショップは強い味方です。高価な専用ツールや改造パーツを使わなくても、身近なアイテムで十分に効果的な補修ができることをご存知でしょうか。

まずおすすめしたいのは「マニキュアのトップコート」です。これを関節の接触面に薄く塗ることで、乾燥後に適度な厚みが加わり、ゆるんだ関節の保持力を回復させることができます。塗る量はほんの少しで十分で、重ね塗りをすることで微調整も可能です。トップコートは透明で目立たないため、見た目を損なう心配もありません。

次に有効なのが「瞬間接着剤(ハケタイプ)」です。ただし、これは使い方に注意が必要です。塗ったあとに完全に乾かしてからパーツをはめ込まないと、関節が固まって動かなくなる可能性があります。乾燥時間をしっかり取れば、これもトップコート同様に隙間を埋める手段として役立ちます。

他にも「ビニールテープ」や「シリコンゴムシート」など、薄くて柔らかい素材をパーツの間に挟む方法もあります。テープを適切なサイズにカットし、関節軸に巻きつけるだけで簡単に補強できます。ただし、この方法は見た目にやや影響が出やすいため、目立たない内部構造に使うのが無難です。

さらに、100均で売られている「スティックのり」や「木工用ボンド」を使うという手もあります。乾燥すると弾力性のある被膜ができるため、関節に適度な抵抗感を加えることができます。これらは簡単に剥がせるので、失敗してもやり直しがきくという点で初心者にもおすすめです。

このように、手間や費用をかけずに関節を補修する手段は意外と多くあります。ただし、補修はあくまで応急処置であることも念頭に置いてください。根本的な改善を目指す場合や、大型モデルなど保持力が重要な場合には、専用パーツや改造技術も検討する必要があります。

日常的に100均で手に入るこれらのアイテムを使えば、ガンプラの関節ゆるみに対して気軽に対応できるようになります。まずは手元にあるものから試してみるとよいでしょう。

関節がはまらない・外れるときの対処法と予防策

ガンプラを組み立てていると、関節がうまくはまらなかったり、完成後すぐに外れてしまうことがあります。これは特に初心者が直面しやすい問題ですが、正しい対処法を知っていれば恐れる必要はありません。

まず、関節がはまらない原因として多いのは、「パーツの向きや取り付け角度のミス」です。ガンプラの部品は非常に精密に作られているため、わずかなズレでも組み立てに支障が出ます。説明書を見ながらしっかり確認し、向きや差し込み位置に注意を払いましょう。特にポリキャップを使った関節では、キャップの裏表を逆にしてしまうと、パーツが奥まで入らず浮いてしまうことがあります。

一方で、はめた直後は問題ないのに関節が外れる場合は、「差し込みが浅い」「素材の反発力が弱い」「関節穴が広がっている」といった原因が考えられます。このような場合には、まずはパーツの接合部を軽くヤスリがけして調整してみるのも一つの手です。表面にわずかな凹凸をつけることで摩擦力が増し、外れにくくなります。ただし、削りすぎには注意が必要です。

また、無理に力を入れて押し込もうとすると、パーツの破損や白化(プラスチックの割れ)を招く恐れがあります。力が必要以上にかかっていると感じたら、いったん止めてパーツの接続部分を再確認してください。組み立て中の不具合は、無理に進めるのではなく、原因を一つひとつ丁寧に探ることが重要です。

予防策としては、組み立て前にパーツを一度仮組みしてみることが効果的です。仮組みを通じて、どのパーツがきつめか、あるいはゆるめかを事前に把握できれば、後のトラブルを防ぐことができます。また、長期間の展示を想定している場合には、可動を控えたポージングで飾るようにし、関節に余計な負担がかからないように心がけるとよいでしょう。

こうして見ていくと、関節がはまらない・外れる問題は、ちょっとした工夫と予防で十分対応可能であることがわかります。焦らず丁寧に組み立てを行うことが、トラブルの少ないガンプラ作りにつながります。

ガンプラの関節が緩くなったらどうすればいいですか?Q&Aで解説

ガンプラをしばらく飾っていたら、関節がふにゃふにゃしてポーズが維持できない…そんな経験はありませんか?ここでは、「関節が緩くなったとき」に関するよくある質問をQ&A形式で解説していきます。はじめての方でも安心して試せる対処法をご紹介します。

Q1. なぜ関節が緩くなるのですか?
ガンプラの関節に使われる素材、特にポリキャップやABS樹脂は柔軟性があります。その柔軟さが可動性を生む反面、長期間の使用や繰り返しのポーズ変更で摩耗し、摩擦力が落ちてしまうことがあります。また、気温や湿度によっても素材が劣化する可能性があり、思っている以上にデリケートなのです。

Q2. 簡単にできる補修方法はありますか?
はい。トップコートや木工用ボンドを関節部分に塗るという方法があります。乾燥させると表面に薄い膜ができ、摩擦が強くなってゆるみを軽減できます。ただし、塗りすぎると逆に関節が固まりすぎて動かなくなることもあるので、少量ずつ試すのがコツです。

Q3. 瞬間接着剤は使っても大丈夫?
使えますが注意が必要です。液体タイプよりもハケタイプを使い、関節の軸や受け側に薄く塗ることで厚みを加えることができます。ただし、接着した状態で乾かしてしまうと動かなくなるため、塗布後はしっかりと乾燥させてから組み立て直してください。

Q4. 補修してもすぐに緩くなります。何か工夫はありますか?
頻繁に動かすと、どんな補修をしても時間とともにまた緩んでしまう可能性があります。展示用と遊び用でポージングを分けたり、ポーズを決めた後はあまり動かさないようにするのも一つの方法です。また、必要に応じて関節の部品自体を交換するという手段もあります。

Q5. ゆるくなりやすい関節の部位はどこですか?
特に股関節や肩関節は可動範囲が広いため、ゆるみが起こりやすい傾向にあります。これらの部位には特に注意を払い、早めに補強しておくと安心です。

このように、関節のゆるみは避けられないこともありますが、適切な補修と工夫で快適なガンプラライフを取り戻すことができます。対処法を知っておくことで、大切なキットを長く楽しめるようになります。

ボールジョイントがゆるい場合の応急処置と長持ちテクニック

ガンプラ

ガンプラの関節でよく使われる「ボールジョイント」は、可動性が高く表現の自由度がある一方で、使い込むうちにどうしても緩んでしまいやすいパーツでもあります。緩くなったボールジョイントは、ポーズを保てなかったり、最悪の場合パーツがポロポロと外れてしまったりするため、早めに対処することが大切です。

まず、応急処置として手軽にできるのが、「透明マニキュア」や「トップコート」の使用です。ボール部分に薄く塗ることで、摩擦が増し、はまり具合を調整できます。この方法は特に、元の関節の可動をできるだけ維持しつつ、しっかり感を戻したいときに便利です。ただし、一気に厚く塗るとボールが軸に入らなくなる恐れがあるため、乾かしながら少しずつ重ねるのがコツです。

また、家にある「木工用ボンド」も応急処置に適しています。乾燥後にゴムのような膜を形成するため、関節の隙間を埋めてくれます。さらに、失敗しても簡単に剥がせるため、やり直しがしやすいという点でも初心者に向いています。ボンドは塗ったあと、完全に乾かすことで効果を発揮します。中途半端に乾いた状態で組み立ててしまうと、逆にべたつきや固着の原因になりますので注意が必要です。

一方で、もう少し長期的な対策としては、「ボールジョイントの軸にテープや細いビニールシートを巻く」といった方法もあります。この方法は摩擦を物理的に増やす処置で、関節の見た目を損ねにくいメリットがあります。ただし、テープを巻きすぎると軸が太くなりすぎて、差し込み時にパーツが割れる恐れもあるため、調整は慎重に行う必要があります。

さらに、ジョイント自体を市販の強化パーツに交換するという手もあります。これはやや上級者向けではありますが、もともと緩みやすい構造のキットには効果的です。ガンプラ専門店やオンラインで、対応サイズの関節パーツが入手可能なので、こだわりたい方にはおすすめです。

このように、ボールジョイントのゆるみには応急処置から長期対応までさまざまな手段があります。状況や用途に応じて方法を選べば、関節のストレスを感じることなく、ガンプラ本来の可動性を長く楽しむことができるでしょう。

プラモデル関節のゆるみを防ぐために日頃からできること

完成後のプラモデルを長く美しい状態で保つためには、関節の「ゆるみ対策」を日常的に意識することが重要です。特にガンプラのような可動式モデルでは、関節部分の劣化が作品全体の見栄えや可動性に大きく影響するため、ちょっとした習慣が大きな差を生みます。

まず大切なのは、完成後の「ポージングの頻度」を見直すことです。頻繁に関節を動かして遊ぶのは楽しいですが、関節部に使われている素材は摩耗に弱く、繰り返し動かすことで内部が削れてしまいます。特にポリキャップやABS樹脂などは可動には強い反面、劣化しやすい性質を持っています。そのため、展示用のポーズは一度決めたら極力固定しておき、可動を控えめにすることが望ましいです。

また、保管環境にも気を配る必要があります。高温や直射日光の当たる場所では、素材が膨張しやすく、逆に寒い場所では収縮して硬化しやすくなります。これにより、パーツの微妙な変形やゆるみの原因となるため、なるべく温度変化の少ない場所に保管することが大切です。湿気も素材を劣化させる一因になるため、湿度の高い場所には除湿剤を置くなどの工夫をするとよいでしょう。

もう一つのポイントは、組み立て時の「接続確認」です。パーツを組むときに、軸や穴のサイズ感に違和感がある場合、無理に押し込まず、ヤスリで調整したり仮組みして確かめたりすることが予防になります。最初からしっかりフィットするようにしておくことで、後々の緩みも減らすことができます。

そして、時折パーツの状態を確認する「メンテナンス」もおすすめです。ゆるみが気になり始めたら早めに対処しておくことで、破損を防げるだけでなく、必要以上の補修作業も回避できます。補強材や接着剤などは、必要なときに使えるように常備しておくと安心です。

このように考えると、日常的な意識と少しの工夫が、関節の緩みを防ぎ、プラモデルの寿命を延ばすことにつながります。飾る楽しさを長く保つためにも、普段からモデルの扱いに対して丁寧さを心がけるようにしましょう。

ガンプラの関節がゆるい?関節強化・改造テクニックまとめ

ガンプラ
  • 関節強化の基本:市販の関節パーツや専用アイテムを使った方法
  • 自作関節で自由度アップ!パテやプラ材での関節改造入門
  • 股関節や手足など部位別の関節改造テクニック
  • ガンプラ関節の種類別に見る強化・改造のコツ
  • 関節が折れた場合の修復と再構築のステップ
  • 塗装で関節が固まる?トラブルを防ぐための塗装前処理とは

関節強化の基本:市販の関節パーツや専用アイテムを使った方法

ガンプラを組んでいると、関節の保持力が物足りないと感じることがあります。特にポージングを重視したい方にとっては、関節がしっかり固定できないとストレスになります。そんなときに頼りになるのが、市販の関節強化パーツや専用アイテムです。これらを活用すれば、無理なく精度の高い補強が可能になります。

まず、比較的取り入れやすいのが「汎用関節パーツ」の使用です。メーカーごとに出ているリプレイス用ジョイントや、他キットと互換性のある関節ユニットは、既存のパーツと差し替えるだけで関節強度を底上げできます。特にKPS(硬質プラスチック)製の関節は剛性が高く、ポージング中にへたることが少ないため、中~上級者にも人気です。接着なしで交換できるタイプも多く、リスクが少ない点が特徴です。

次に紹介したいのが「関節強化用の補助アイテム」です。例えば、摩擦力を増すためのラバーチューブや、関節軸に通すスリーブなどは、オリジナルの関節構造を変えずに保持力を上げられるため、補修と改造の中間的な位置づけとして使いやすい存在です。最近では100円ショップでも簡易的な代用品が見つかるようになり、コストを抑えながら強化が可能になってきました。

さらに一歩踏み込む場合は、パーツ同士の「可動構造」を作り替える手段として「プラユニット」や「金属シャフト」の使用もあります。これらはミニ四駆や模型汎用品として売られており、関節の自由度だけでなく耐久性の強化にもつながります。ただし、こちらは加工の精度が求められるため、工具の扱いに慣れていることが前提になります。

一方で、これら市販パーツを使う際には注意点もあります。メーカーや製品によって寸法や素材の相性が異なるため、すべてのキットに無加工で適合するわけではありません。サイズが合わない場合には削ったり、接着を加える必要があるため、購入前には必ず対応キットや寸法を確認しましょう。

こうして見ていくと、市販パーツや専用アイテムを使った関節強化は、仕上がりのクオリティを損なうことなく行える有効な手段だといえます。特に完成度や可動性にこだわりたい方にとっては、検討する価値の高い方法です。自分の目的に合わせて、無理のない範囲から始めてみるとよいでしょう。

自作関節で自由度アップ!パテやプラ材での関節改造入門

ガンプラの関節を自分の理想通りに動かしたいと思ったとき、自作関節という選択肢が浮かんできます。市販パーツでは対応しきれない自由な可動域や、特定のポーズを保持する力強さを求めるなら、パテやプラ材を使った改造が効果的です。やや上級者向けの印象があるかもしれませんが、基本を押さえておけば初心者でも挑戦しやすい方法です。

最もよく使われる素材のひとつが「エポキシパテ」です。この素材は、手で練って成形できる粘土のような性質を持ち、乾燥後はカチカチに硬化します。関節の土台を補強したり、ゆるくなった関節受けを補修する際にとても便利です。例えば、関節穴が広がって軸がスカスカになってしまった場合、穴にエポキシパテを詰めてから軸を差し込むことで、ぴったりとフィットする関節を作ることができます。

また、関節そのものを自作するなら「プラ棒」や「プラパイプ」といったプラ材の活用も有効です。これらはカットや接着、ドリルでの穴あけがしやすく、自由な形状の関節構造を組み上げるのに向いています。例えば、ボールジョイントの代わりに回転軸とスライド軸を組み合わせた二重関節を作ることで、既製キットでは再現できない可動範囲を確保することもできます。

このとき重要なのは、パーツの「軸と穴のバランス」です。軸が太すぎると入りませんし、細すぎるとすぐに緩んでしまいます。そのため、試作と微調整を繰り返しながら、自分のキットに合ったサイズ感を探る姿勢が大切です。実際の作業では、仮組みとテストを何度も行い、確実に可動性を確保できるかを確認しましょう。

ただし、自作関節は自由度が高いぶん、手間や時間もかかります。また、キットの構造を変える行為なので、場合によっては元に戻せなくなることもあります。失敗を恐れずにチャレンジする気持ちは大切ですが、まずは不要になったジャンクパーツや安価なキットで練習するのがおすすめです。

このように、パテやプラ材を使った自作関節は、ガンプラの表現力を大幅に広げる手段です。自分だけの可動構造を実現する楽しさと、完成後の満足感は、市販パーツにはない魅力があります。ぜひ、少しずつ技術を身につけながら、理想の動きを追求してみてください。

股関節や手足など部位別の関節改造テクニック

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ガンプラの関節をより安定させたり、理想の可動を実現させたい場合には、部位ごとに適した改造方法を知っておくことが非常に重要です。すべての関節を同じ手法で補強しようとすると、動きが不自然になったり、逆に破損のリスクが高まることがあります。ここでは、股関節・肩・肘・膝・足首など、部位ごとに使いやすい改造テクニックを紹介します。

まず「股関節」は、キット全体のバランスを保つ上で非常に大切な部分です。立たせたときの安定感やポージングの自由度を大きく左右します。ここで効果的なのが、関節軸の素材変更や補強です。市販の金属シャフトや硬質プラ棒に差し替えることで、耐久性と保持力が一気に高まります。軸径が合わない場合は、軸のまわりにプラテープを巻いたり、関節受けをエポキシパテで調整して合わせる方法が有効です。

次に「肩関節」は、腕のポージングを表現するうえで欠かせない可動部です。ただし、ここの可動域を無理に広げすぎると、胴体との接合部が弱くなる可能性があります。そのため、改造する際は、単に可動範囲を広げるのではなく、保持力を意識した工夫が必要です。例えば、関節軸にシリコンチューブをかぶせて摩擦を増やすだけでも、保持性が向上します。

「肘関節」は曲げ伸ばしの可動が中心ですが、可動回数が多くなる部位でもあります。ここでは、プラ材で関節のカバーを自作し、可動を邪魔しない形で補強する方法が人気です。特に二重関節タイプの場合は、内部の軸だけを交換しても可動が滑らかになります。また、関節パーツの穴に薄くトップコートを塗り、微妙なフィット感を調整するのも有効です。

「膝関節」では、外観を損なわないことが重要になります。関節が緩くなっている場合は、隙間にラバーパーツやテープを挟むことで見た目を変えずに保持力を強化できます。また、関節が曲がりにくい場合には、内側の干渉部分を少し削ることでスムーズに動くようになります。ただし、削りすぎるとガタつきの原因になるため、少しずつ調整することが大切です。

最後に「足首関節」は、全体の安定性に関わる部位でありながら、改造が見落とされがちです。可動範囲が狭いと接地性が悪くなり、ポーズが不安定になってしまいます。足首の軸を少し延長したり、角度を変えるだけでも立ち姿の印象が大きく変わります。内部の関節ボールに接着剤やボンドを薄く塗って乾かすことで、しっかりした動きに変えることもできます。

このように、部位ごとの特性に合わせて改造を行うことで、ガンプラの完成度は格段に上がります。どこを、どのように改造するかを明確にすることが、自然で美しい仕上がりにつながります。まずは小さな改善から始めてみるとよいでしょう。

ガンプラ関節の種類別に見る強化・改造のコツ

ガンプラの関節は、すべてが同じ構造ではありません。それぞれのキットやグレードによって異なる関節方式が採用されており、それぞれに合った強化・改造の方法があります。まずは関節の種類を正しく理解することで、より的確な処置ができるようになります。

「ポリキャップ式関節」は、HGシリーズや初心者向けのモデルに多く見られる構造です。柔らかい樹脂が使われており、組み立てやすく動きもスムーズですが、劣化しやすいという弱点もあります。ゆるみを感じ始めたら、軸側にトップコートや木工用ボンドを薄く塗り、乾燥後に差し込むことで摩擦を回復させる方法が効果的です。ポリキャップが破損した場合は、同規格の部品に交換するか、自作の受け軸をパテで作る必要があります。

「KPS(高耐久プラスチック)関節」は、MGやRGといった中〜上級者向けキットに採用されています。この素材は強度が高く、ポリキャップよりも長持ちしますが、反面、軸が固すぎて破損しやすいという一面もあります。可動がきつすぎる場合には、穴側を細めのヤスリで少しだけ広げることで、動きやすくすることができます。一方で、ゆるくなってしまった場合は、内側にマスキングテープや薄手のシートを貼る方法が有効です。

「ABS関節」は可動域と強度を両立した素材ですが、衝撃に弱く、割れやすいという性質があります。接着剤の選定にも注意が必要で、通常のプラ用接着剤が使えないケースもあるため、ABS対応の接着剤を使用するようにしましょう。補強したいときは、関節穴の周囲に薄くボンドを塗って乾かし、徐々に軸の太さとフィット感を調整していくのが安全な方法です。

また、「ボールジョイント式関節」は非常に多くのキットに採用されています。このタイプは可動が自由で表現の幅が広がりますが、どうしても緩みやすい傾向にあります。補強方法としては、軸部分にトップコートを塗って厚みを加える、シリコンチューブをはめ込む、あるいはパテで受け側を成形し直すといった方法があります。特に重い武器を持たせる場合などには、事前に強化しておくと安定します。

このように、ガンプラの関節には複数の種類があり、それぞれに適した補強・改造の方法が存在します。素材や構造を理解したうえで作業すれば、失敗も減り、より完成度の高い作品に仕上がります。まずは自分のキットがどの関節タイプなのかを見極めることから始めてみましょう。

関節が折れた場合の修復と再構築のステップ

ガンプラ

ガンプラをポージング中や組み立て時に関節が「ポキッ」と折れてしまうことは、誰にとってもショックな出来事です。ですが、折れてしまったからといって諦める必要はありません。正しい手順と道具があれば、関節の修復や再構築は十分に可能です。ここでは、実践的なステップを段階ごとに解説していきます。

まずは、「どの部分が、どのように折れたのか」を冷静に確認することから始めます。関節が完全に真っ二つに割れたのか、軸が根元で折れたのか、外見は無事でも内部で破損しているのか。破損状態によって、必要な修復手段は変わります。折れた部位は捨てずに必ず保管し、接着や再形成に使う素材を見極めるヒントにしましょう。

次に行うのが、「接着による修復」です。プラスチック用の接着剤や瞬間接着剤を使って、折れた面をしっかり貼り合わせます。ただし、接着だけでは元の強度が戻らないことが多いため、「軸打ち補強」という方法を併用するのがおすすめです。これは、折れた部品の中心にドリルで穴をあけ、金属線(真鍮線やステンレスピン)を通して固定するテクニックです。金属線はホームセンターや模型店で手に入ります。接着剤を使う前に、先に穴を開けて芯を通しておくことで、構造的な強度が格段に上がります。

もし、破損がひどくて元の部品を再利用できない場合には、「再構築」が必要になります。この場合、プラ板やプラ棒、エポキシパテを使って形状を作り直す方法が取られます。まず、破損部分と反対側のパーツや設計図を参考に、形状をある程度再現できるように型を取るか、目視で調整しながら削り出します。成形後は、表面を滑らかに整え、他のパーツと干渉しないかを確認しながら仮組みを繰り返すと、自然な仕上がりになります。

修復が完了した後には、「再発防止の工夫」も忘れてはいけません。折れた原因が関節の固さや、無理な力のかけ方である場合、今後は動きにくい箇所に少しだけヤスリをかけて干渉を減らしたり、スムーズに動くようにシリコンスプレーなどを軽く吹いておくと安全です。

このように、関節の破損は慌てずに一つ一つの手順を丁寧に行うことで、元のように、あるいはそれ以上の状態に戻すことができます。多少の道具と手間はかかりますが、修復作業そのものもガンプラの楽しみの一部だと考えると、作業の満足度も高まることでしょう。

塗装で関節が固まる?トラブルを防ぐための塗装前処理とは

ガンプラを塗装した後に、関節が動かなくなったり、塗料が割れてしまったりした経験がある方も多いのではないでしょうか。関節が固まるというトラブルは、塗装の準備段階での対策を怠ることによって起こります。完成後に後悔しないためにも、塗装前にできる処理や注意点をしっかり押さえておきましょう。

まず、関節部には「塗装しないほうが良い部分」が存在します。具体的には、ボールジョイントの球面や、軸と穴が擦れ合うような箇所です。こうした部分に塗料が付着すると、動かした際に塗膜がはがれたり、関節が固着してしまうリスクが高まります。そのため、塗装前には「マスキング」を徹底することが大切です。マスキングテープを使って、関節の可動部を丁寧に覆っておくことで、塗料の侵入を防げます。細かい部分には液状マスキング材を使うと、作業が楽になります。

さらに、「分解してから塗装する」という基本も非常に効果的です。可動部分を完全に分解してから塗装を行えば、関節に塗料が入り込む心配がなくなります。ただし、パーツの紛失や組み立て直しが難しくなる可能性もあるため、どのパーツがどこに戻るかをメモしておくか、写真を撮っておくことをおすすめします。

また、関節パーツの素材にも注意が必要です。ABS樹脂などは、溶剤系の塗料に弱い場合があります。塗装に使う塗料の種類によっては、素材が脆くなってしまい、破損の原因にもなりかねません。ABS対応の塗料を選んだり、関節部分は無塗装で済ませたりする判断も大切です。

乾燥時間にも十分な余裕を持たせましょう。塗装直後に組み立てると、乾ききっていない塗料が関節内部で接着剤のように固まってしまい、動かなくなることがあります。最低でも数時間、理想的には丸1日ほど自然乾燥させることで、トラブルを避けやすくなります。

塗装後に関節がスムーズに動く状態を保つには、あらかじめ「干渉のある部分を削る」などの微調整も必要です。塗膜の厚みを考慮して、塗装前に少しだけパーツを削っておくと、仕上がり後も干渉せずに可動できるようになります。

このような事前処理を行うことで、関節の塗装トラブルはかなりの確率で防げます。せっかく時間をかけて仕上げたガンプラを後から後悔しないためにも、塗装前の準備を丁寧に行うことが、完成度を高めるための第一歩です。

ガンプラの関節がゆるいと感じたときに知っておきたい総まとめ

ガンプラ
  • ポリキャップは柔らかく摩耗しやすいため、長期間の可動で関節がゆるくなりやすい
  • 高温や湿気の多い場所に長時間置くと、素材が変形して保持力が低下する恐れがある
  • 一部のキットは設計上、最初から関節がやや緩めに作られている場合もある
  • 部品を強く押し込みすぎると、関節の穴が広がってゆるくなってしまうことがある
  • 100均の透明トップコートを塗れば、簡単に摩擦を増やして関節のゆるみを改善できる
  • ハケ付きの瞬間接着剤を乾燥後に使えば、関節の遊びを減らし、保持力を高められる
  • 関節軸にビニールテープやシリコンシートを巻けば、物理的にゆるみを補うことができる
  • 木工用ボンドは乾燥後に弾力が出るため、初心者でも扱いやすい補修手段となる
  • 関節がはまらないときは、パーツの角度や裏表を再確認することが重要になる
  • 外れやすい関節には軽くヤスリをかけて摩擦を増やすことで対策が可能になる
  • 長期間飾る場合は、頻繁な可動を避けて負担の少ないポーズで展示するのが望ましい
  • ボールジョイントの補修には、トップコートを薄く何度か重ね塗りするのが効果的
  • ラバーチューブや関節補強スリーブを使えば、元の構造を変えずに保持力を強化できる
  • ポリキャップやKPSなど、関節素材ごとの特徴と扱い方を理解することがトラブル回避につながる
  • 塗装する際は、可動部分をマスキングまたは分解することで、関節の固着を防げるようになる

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